【スペイン】国王杯優勝で有終の美。グアルディオラ退任後のバルサはどうなる?

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko
  • ラファ・ウエルタ●撮影 photo by Rafa Huerta

国王杯のタイトルを獲得したバルサ。グアルディオラ監督最後の試合を勝利で飾った国王杯のタイトルを獲得したバルサ。グアルディオラ監督最後の試合を勝利で飾った バルセロナが、26回目の国王杯優勝を手にした。準優勝はアスレティック・ビルバオで、こちらは過去に24回国王杯を制覇している。つまり、今回の決勝はいわゆる「クラシコ・マッチ」の最たるものだったといえるだろう。

 また、今回の優勝は、4年間、バルセロナに数々のタイトルをもたらしてきたペップことジョゼップ・グアルディオラが率いる最後の試合でもあった。

 そのため、グアルディオラに有終の美を飾ってもらおうという気持ちが選手たちにも少なからずあった。試合開始29秒、メッシが早速シュートを放った瞬間から、グアルディオラへ最高のはなむけをしようと、選手は一丸となって戦った。

 前半に3-0と大きくリードし、後半もそのスコアを守りきったバルセロナは、昨年、延長戦まで引き分けで、最終的にPK戦で国王杯を逃した汚名を返上し、堂々とタイトルを奪い返したのだった。

 ユーロとワールドカップでスペイン代表の優勝を予想して見事に的中させ、一躍有名になった蛸の「パウルくん」は、すでに亡くなってしまったが、その跡継ぎとして名乗りをあげていた「マノロくん」は、今回の試合はビルバオが優勝すると予想していた。残念ながら先代には及ばなかったようだ。

 冗談はともかく、これでグアルディオラが手にしたタイトルは、4年間で国王杯2回、チャンピオンズリーグ優勝2回、リーグ優勝3回、クラブワールドカップ2回、スペインスーパーカップ3回、欧州スーパーカップ2回というとてつもない成績になった。

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