鈴木亜由子に次ぐ新星・関根花観「東京五輪はマラソンで出場したい」 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

「東京五輪はマラソンで出場したいと思っているので、今年の冬くらいにはハーフマラソンをやって、そこで体に余裕があれば、少しずつマラソン練習も入れられたらと思っています。でも今は、6月末の日本選手権までは10000mに集中していこうかなと思っていて。駅伝ではいい結果が出たけれど、あれはロードの記録なので、トラックでそのくらいのタイムを出せるかどうかはわからないんですけど、ちょっとだけ『自分にも可能性があるな』と思えてきたので」

「今年は日本陸連の合宿にも参加するし、5月中旬からはチームでボルダーへ合宿にも行くので、そこでもう一段成長できて、日本選手権では少しでもトップレレベルの選手たちと争って選考に絡んでいけるようなレースができればいいなと思っています」

 世界選手権で活躍した鈴木が身近にいるという環境も、すごく恵まれていると関根は言う。その鈴木には練習でなかなか勝たせてもらえないが、自分の持ち味である前半から積極的に行くレースができるように、10000mでは派遣設定記録の31分23秒17を突破したいと、高い目標を持っている。

 そんな関根にとっての今の息抜きは漫画を読むことで、基本は少女系ではなく少年系だという。

「小学5年のときから、『NARUTO』が好きだったので、『少年ジャンプ』を毎週買うようになったんです。今はいろいろあるけど、『銀魂』とかが好きですね。単行本も買って、チームの中で回し読みをしています」

 明るい表情で話す関根。そのあっけらかんとした性格で、日本選手権までにどこまで成長できるのか。その姿を6月末のレースで見るのが楽しみになってきた。

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