高橋大輔が語るかなだいの新プログラムに込めた想い「新しい展開も見守ってもらえるように」 (2ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 坂本 清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

【ボーダーをとっぱらった創造】

 今年5月、かなだいは競技生活の引退を発表したわけだが、プロ転向後も表現者として進化を続けている。

「(新プログラムは)アイスダンスのナンバーなんですけど、ソロでも見どころがあって。大ちゃん(高橋)のジャンプもあって、シングルとも融合したプログラムです!」

 村元は言う。アイスダンス、シングルという枠のなかで戦ってきたからこそ、ボーダーをとっぱらった時、"創造"が生まれるのだろう。

 一方、高橋も表現者として好感触を得ていた。

「カッコいい、ダンサブルな作品にしたかったので、振り付けはシェイ=リーン(・ボーン)さんにお願いしたら、引き受けてくれて。久しぶりのアイスダンスだったみたいで、すごく力を入って4時間ぶっ通しで振り付けをしてくれました(笑)。

 前半はジャジーでスタイリッシュな感じですが、後半はアフリカン(な曲調)。盛り上がる、というよりも勝手に体が動き出すような。夏の楽しい感じを出して滑りたいですね」

こだわりの衣装で演技したかなだいこだわりの衣装で演技したかなだいこの記事に関連する写真を見る ディテールまでこだわったからこそ、作品性が出る。

「衣装のこだわりも、見どころのひとつかな、と思っています」

 村元は説明し、こう続けている。

「衣装さんが、アフリカっぽい柄を探してきてくれて。50個くらいの候補のなかから自分たちに合う、合わないってたくさんのパターンを考えてくれたんです。最後にしぼった5パターンくらいを使って、(ふたりに)マッチするようにつくられた衣装で、こだわりですね」

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