びわ湖マラソンでキーマンとなるのは『ペースメーカー』川内優輝?

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato photo by AFLO

 リオ五輪の男子マラソン代表選考会は、3月6日(日)のびわ湖毎日マラソンで「最終決戦」を迎える。大会規模や出場選手を考えると、昨年12月の福岡国際マラソン、2月の東京マラソンと比べて地味な印象だが、選手たちのモチベーションはかなり高まっている。

 その理由はひとつ。東京で日本勢が「惨敗」したことで、最終選考レースのびわ湖から「2名」のリオ五輪代表が誕生する可能性が高まっているからだ。例年以上に白熱した戦いとなるだろうびわ湖のレースを予想する前に、まずは代表選考に関わってくる福岡国際と東京の日本人上位3名の結果を確認しておきたい。

【福岡国際マラソン】
(3)佐々木悟(旭化成)   2時間8分56秒
(5)高田千春(JR東日本) 2時間10分55秒
(11)大塚良軌(愛知製鋼) 2時間12分46秒

【東京マラソン】
(8)高宮祐樹(ヤクルト)  2時間10分57秒
(10)下田裕太(青学大)  2時間11分34秒
(11)一色恭志(青学大)  2時間11分45秒
※○内の数字は全体での順位


 リオ五輪のマラソン代表枠は3人。昨年の北京世界選手権で内定者(8位入賞)が出なかった男子は、国内3レースの日本人上位3名から総合的に判断される。すでに2レースを終えたものの、2時間10分を切ったのが福岡国際の佐々木悟(旭化成)だけという非常に寂しい状況だ。

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