世界最高得点更新。羽生結弦がNHK杯SPで感じた「久しぶりの気持ち」 (4ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi 能登 直●写真 photo by Noto Sunao

「このピアノの旋律(のプログラム)をやっと自分の心から(演技することが)できたと思うので、その意味でも楽しいプログラムだなと思いました」と笑みを浮かべる。

 そんな喜びの表情を見せた羽生は、すぐに次を見据えた。

「本当は(106・33点という)得点に、もっと驚かなければいけないのだろうけど、やっとノーミスでできたという思いの方が大きかったので、あまり驚きませんでした。それより今は、フリーへ向けてしっかり気持ちを切り換えていかなければいけないな、と思っています」

 今シーズンはいまひとつ波に乗り切れない内容が続いていたが、この日のSPでやっと納得のいく結果を出した羽生。解放された心で、新たな世界を描き出すフリープログラムの『SEIMEI』へと、自信を持って歩を進めていく。
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