羽生結弦にも影響するのか!? フィギュア今季のルール変更点 (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 中西祐介/アフロスポーツ●写真 photo by AFLO SPORTS

 これまでもステップで最高のレベル4を取ることは簡単なことではなかったが、今季からレベル4を取るのはさらに難しくなる可能性が高くなったようだ。事実、スケートアメリカでメダル争いをした上位選手で、SP(ショートプログラム)とフリーともにステップでレベル4を取った選手は女子ではグレイシー・ゴールド(米国)、男子ではジェイソン・ブラウン(米国)だけだった。宇野は両方ともレベル3、宮原はSPでレベル3、フリーではレベル2しか取れておらず、課題を残した。

 ステップ以外のジャンプやスピンについてのルールはほとんど変わっていないが、ジャンプの基礎点表には若干の変更があった。

 4回転トーループと4回転サルコーでのアンダーローテーションは、昨季までは0.7掛けが、今季からは0.8掛けとなった。例えば、基礎点が10.3点の4回転トーループでアンダーがつくと、昨季は7.2点だったのが、今季は8.0点になる。一方、GOE(出来栄え点)は、点数がより大きく適用されるようになった。これまでジャンプの転倒はマイナス3点だったのが、4点減点されるようになったのだ。

 このルール変更は、羽生結弦ら4回転ジャンパーの選択にどのような影響を与えるのか。

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