ブラサカ日本代表がアジア選手権でパラリンピック初出場を狙う

  • 松原渓●取材・文 text by Matsubara Kei

 ブラインドサッカーアジア選手権が9月2日(水)~9月7日(月)まで、国立代々木競技場フットサルコートで開催される。

※視覚障がい者スポーツにおいては、その「見えにくい状態」を3つのカテゴリーに分ける。
B1 : 全盲から光覚(光を感じられる)まで
B2 : 矯正後の診断で、視力0.03まで、ないし、視野5度まで
B3 : 矯正後の診断で、視力0.1まで、ないし、視野20度まで
 B1と診断された人がプレーするのがブラインドサッカー。B2かB3と診断された人がプレーするのがロービジョンフットサル。

アジア選手権の会場となる代々木競技場フットサルコートで練習する日本代表選手たちアジア選手権の会場となる代々木競技場フットサルコートで練習する日本代表選手たち この大会は、2016年パラリンピック・リオデジャネイロ大会出場権をかけたアジア予選であり、上位2カ国に出場権が与えられる。日本はパラリンピック初出場をめざし、開催国の意地をかけて今大会に臨む。

 2007年10月に韓国で行なわれたパラリンピック北京大会予選で、日本は強豪の中国とイランに引き分けながら、最終的に4位で出場権を逃した。また、2011年12月に仙台で行なわれたロンドン大会予選では、残り15分で2失点を喫し、つかみかけていたパラリンピックへの道が閉ざされてしまった。2大会ともあと一歩のところで涙をのんできた「ブラサカ日本代表」にとって、パラリンピック出場は悲願である。

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