【続・東京マラソンへの道】中島彩「まさかの『水中毒』になってしまいました」

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

市民ランナー・中島彩の「続・東京マラソンへの道」

 みなさん、こんにちは! 『走るフリーアナウンサー』の中島彩です。連日、猛暑が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか? 私はブログ内で、「熱中症や脱水症に注意! 水分・塩分を取りましょう!」と、日々声をかけているのですが、なんと私自身が、「水中毒」という症状にかかってしまいました! 原因は「水分の摂り過ぎ」にあったようです。暑い日々が続くので、水をいっぱい飲んでいたら、思わぬ症状を引き起こしてしまいました。というわけで今回のテーマは、「RUN×水分補給」です!

夜になっても暑い毎日。脱水状態にならないように気をつけたつもりが......夜になっても暑い毎日。脱水状態にならないように気をつけたつもりが......☆のどの渇きを潤していたら、突然のめまい。

 猛暑日が続く8月――。最高気温が35度を超える日中は、ほとんど走れません。よって、早朝にランニングする時間が確保できなかった私は、夕方以降に走っていました。そして先日も20時ごろ、ランニングをスタート。そこで私は、「水中毒」になってしまったのです。

 その日のランニングは、夕立ちが上がった後の夜に始めました。夜になってもあまり気温が下がらなかったので、私は水をガブガブと飲んで走っていたのです。1時間で、500ミリリットルのペットボトルを2本。1リットルぐらい飲んでいたと思います。

 そして、走り始めてちょうど1時間が経ったころ、急に眠気のようなめまいがしました。暑さで汗びっしょりだった私は、「もしかすると脱水症状かもしれない」と思い、さらに水分を摂取。しかしこれが、さらに体調を悪化させました。水を補給してから10分後、私は走れなくなるほど体調を崩したのです。そして自宅に帰り、「おかしいなぁ。何でこんなに身体がダルいんだろう?」と思いながらランニングシューズを脱ぐと、なんと、足がむくんでパンパンな状態に......。「これは脱水症ではなく、違う症状かも」と不安になった私は、さっそく知り合いのお医者さんに症状を伝えました。すると、「それは水中毒の症状です」と言われたのです。

 みなさんは「水中毒」ってご存知でしたか? 私は今回、初めて知りました。水中毒とは、水分の過剰摂取により、血液中のナトリウム濃度が極端に減って、低ナトリウム血症という状態になることだそうです。症状としては、疲労感やめまい、吐き気、息切れ、手足のむくみ、けいれんなど......。重症の場合は、脳浮腫による頭痛、さらには意識障害を起こすことも。私が最初に「脱水症かも?」と感じたのは、「疲労感やめまい」という症状がとても似ていたからでした。

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