【月刊・白鵬】横綱の心揺さぶる、日本の夏の「風物詩」

  • 武田葉月●文 text&photo by Takeda Hazuki

7月の名古屋場所で3番所連続、通算26度目の優勝を飾った白鵬。7月の名古屋場所で3番所連続、通算26度目の優勝を飾った白鵬。第29回:甲子園

7月場所で歴代単独3位となる
通算26度目の優勝を飾った横綱。
他のスポーツへの関心も高く、
この夏は、国内外で開催されている
ビッグイベント観戦のため、
テレビの前に釘づけだという。

 今年は、本当に暑い日が続いていますね。みなさんは、熱中症など体調を崩したりしていませんか? 夏休みでお出掛けになっている方も多いかと思いますが、しっかり水分補給をして体調に気を配りながら、楽しい休暇をお過ごしください。

 さて、夏はスポーツ界のビッグイベントが開催される季節でもあります。今年は、7月末(から8月4日まで)にバルセロナで世界水泳が行なわれ、モスクワでは世界陸上(8月10日~18日)が開催されています。国内でも、毎年恒例の高校野球が甲子園で行なわれ、大いに盛り上がっています。そんなわけで、今年は私も、朝から晩までテレビの前にかじりついて、スポーツ観戦の日々を送っています。

 夏の甲子園は、まさに風物詩というか、日本ならではのいい大会だなぁと感じています。何より、各都道府県の予選を勝ち抜いた学校が、代表チームとして甲子園に出場し激戦を繰り広げるため、地元意識が高まります。たとえ今、東京に住んでいる方でも、自分の出身地のチームのことを気にかけて、自然と応援している感じがいいですよね。私の場合も、妻の実家のある徳島県の代表校が試合をしていれば、ついそのチームに肩入れしてしまいますから。

 また、地元チームを応援する際に、誰もが自らの故郷を思い出したり、昔のことを懐かしんだりしているのが、またいいんですよ。そういう感覚は昭和っぽいというか、甲子園が日本人にもたらす風情、空気感というのは、非常に素晴らしい文化になっているな、と思います。

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