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【水泳】北島康介、4度目の五輪へ。
日本選手権で見せつけた「達人の泳ぎ」

2012.04.04

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 藤田孝夫●撮影 photo by Fujita Takao

日本選手権100m平泳ぎで日本新記録を更新して優勝した北島康介

 4月3日の競泳日本選手権男子100m平泳ぎ決勝。前日「力まないでいけるかどうかがカギ」と話していた北島康介は、最初の3ストロークを柔らかく入り、スムーズな泳ぎでスピードに乗った。

 前半の50mは17ストロークで、27秒69。

 これは前日、「前半楽に27秒台で入ったら、後半どうなるかということが確認できた」と話していた準決勝での27秒74をさらに上回る自己最速の入りだった。

 それでも後半は失速しなかった。追い上げようとする立石諒も寄せつけない。最後の15mはテンポが速くなって若干焦るような泳ぎにはなったが、ゴールタイムは58秒90。

 高速水着で泳いだ08年北京五輪の記録を0秒01更新する日本新記録だった。

「最後は浮いてしまってちょっと焦った。少し詰まった泳ぎになったけど、変な詰まりじゃなかったから58秒90が出たんでしょうね。85mまでは良かったけど、タッチした時はラスト10mの泳ぎの感覚を考えて59秒2、3だと思ったんで。それが58秒9だったので、自分でもビックリした」

 前半をスムーズに、かつ余裕を持って入れたこと。そして自分の感覚よりゴールタイムが良かったこと。それは北島にとって、まだ記録を伸ばせるという手応えにもなった。

「このレースで自分の何割くらいを出せたのか?というのはわからないけど、ただ、去年よりいいものを作ってきたという自信はありました。練習内容もそうだし、心の面でもそうだし。非常に充実していたので」

 拠点であるアメリカから日本へ帰ってからの調整でも、コーチに意見を聞くことはほとんどなかった。昨年の世界選手権が終わってからは、2012年は自分の力でやらなくてはいけない年だと考え、そういう心構えで取り組んできたという。

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