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【世界水泳】北島康介、惨敗の真相。ライバルの出現で勝負は新たな次元へ

2011.07.26

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 藤田孝夫●撮影 photo by Fujita Takao

100m決勝で4位と不本意な結果に終わった北島康介。200mでの巻き返しはなるか
 7月25日の世界水泳選手権男子100m平泳ぎ決勝。北島康介は「今日はもう、飛び込んだところから相手にされていなかった。彼は何か、別のところで勝負しているような感じでしたから」と、自らの完敗を認めた。

「彼」というのは、北京五輪銀メダリストのアレキサンダー・ダーレオーエン(ノルウェー)だ。北島を指導していた平井伯昌コーチの門を叩いたこともある選手である。

 平井も「彼は才能がある。北京の後は康介が競技を続けると思っていなかったから、次の五輪で金メダルを獲るのはダーレオーエンだと思っていたんです」と高く評価する。

 そのダーレオーエンが、決勝で驚異的な泳ぎを見せた。前半の50mは異次元ともいえる27秒20で入り、後半の50mも31秒51。優勝記録の58秒71は08年北京五輪の北島のタイムを0秒20も上回るもので、禁止となった高速水着以外の水着で、初めて記録された58秒台だった。

 北島は「僕が27秒20で入るなんて無理。来年も、もし27秒台前半で入るような勝負になれば、正直厳しいと思う」と言い、25mからのダーレオーエンの強烈な加速で泳ぎを乱されて、「心の部分でちょっと余裕がなかった。ああやってバーンといかれると、自分が思い描いていたストーリーと違ってしまって、後半は泳ぎが小さくなってしまった。自分が本来持っている力すら出させてもらえなかった」と呆れるほどだった。

 結局59秒3~4では泳げるだろうという目論見を見事に打ち砕かれ、1分00秒03で表彰台にも上れない4位と惨敗してしまったのだ。

「北京五輪の頃は、最初の50mを27秒5~7で入るとみんなオーバーペース気味になって後半落ちていたんです。だからちょっと次元が変わったなという感じがしますね」
 と平井コーチは言う。

 04年アテネ五輪で2冠を獲得した後、北島も前半を27秒台で入るレースを試していた。いずれはそれが必要不可欠になる時代も来ると考えていたからだ。

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