[2011年07月13日(水)]
【インタビュー】美しきヒロインの素顔~平田清乃(ソフトテニス)
- 脊山麻理子●インタビュー interview by Seyama Mariko このライターの記事一覧
- 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki
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平田清乃(ソフトテニス)
人間として、私を成長させてくれる競技
『脊山麻理子のスポーツのある風景』(7月11日配信)で紹介した平田清乃。小学校4年生のときに出会ってからソフトテニス一筋で、現在も所属する会社の通常業務を行なった後、連日ハードな練習をこなしている。爽やかな笑顔が愛らしい彼女だが、コートで見せる表情はまさに勝負師そのもの。そんな、ふたつの顔を持つ彼女の、知られざる内面に迫る――。
脊山 まずは、ソフトテニスを始めたきっかけから教えてください。
平田 地元のジュニアチームで姉がソフトテニスをやっていて、ある日、私がたまたま姉を迎えに行ったんです。そうしたら「週末に試合があるんだけど、ひとり足りないから出場してくれないか?」とチームの方に言われて、それから3日間だけ練習して試合に出させてもらったんです。小学校4年生の頃で、それがソフトテニスを始めるきっかけでした。
脊山 3日間の練習だけで試合に出場したんですか!?
平田 はい。でも最初はもうボールがまったくラケットに当たらなくて……。当たるまでずっと壁打ちさせられたのを覚えています。
脊山 それで試合に出場して、結果はどうだったんですか?
平田 私はさっぱりだったんですけど、一緒にペアを組んだ子が上手かったので、2回くらい勝ったんです。そのとき「もっとやりたい!」という気持ちが強くなりました。それからは、テニスをやるのがとにかく楽しくて、それまでやっていたサッカーも親に頼んで辞めさせてもらい、ソフトテニス一筋でここまで来ました。
平田 取材の際にはよく聞かれるんですけど、やりたいと思ったことはまったくないですね。あくまでも別の競技、という感覚でしたから。
脊山 そこまで平田さんを夢中にさせる、ソフトテニスの魅力はどこにあるのですか?
平田 ソフトテニスは主にダブルスでやる競技なんですが、ペアを組んだパートナーとふたりで協力して”1点を取る”というのが、私にとっては魅力です。試合になれば、苦しい状況や厳しい場面が必ずあると思うんですけど、そういう中でもふたりで話し合って、助け合いながらゲームを進めていく。そして、その苦難を一緒に乗り越えていく、そんなところにやりがいを感じるというか、そこに惹かれています。人間的にも成長させてくれますし、本当にいい競技だな、と思っています。
脊山 平田さんはずっと第一線で活躍されていますが、ここまでやってこられた要因を、ご自身ではどう考えていますか?
平田 自分ではよくわからないです。特別な才能があるわけでもないですし、センスもないし、技術的に優れているわけでもないですから。ただ、そういう技術や才能がある選手たちと対等に勝負するには、自分はその人たちの倍、いえ何倍も努力しなければいけないと思ってやってきました。気持ちでは負けずに、誰よりも声を出して、誰よりも頑張るのは当たり前。自分はそういう部分で勝負するしかないと思っていましたね。
脊山 そういう中で、挫折を味わうことはなかったですか?
平田 挫折だらけです(笑)。というか、まさに今がそうですね。今がいちばん頑張りどころだな、と自分自身痛感しています。何だかんだ言ってもこれまでは、本当に努力した結果、自分が勝ちたいと思った試合で勝てることが多かったんです。でも社会人になってからは、どんなに頑張っても結果が出せないことが増えてきました。もう、私はここまでが限界なんじゃないか、これ以上は私の力では無理なんじゃないか、とずっと悩まされています。
脊山 ソフトテニスの世界では、20代後半でもベテランの部類に入るとうかがいました。
平田 気持ちの中でいろんな葛藤があって、そうした悩みを吹っ切るにはかなり時間がかかるんですけれども、そんなときに支えになってくれるのは、やはり周りで応援してくださる方々です。そういう方々に励まされて、また頑張ろうという気持ちになれます。目先の結果だけを考えるのではなく、私が今できることに最善の努力を尽くす、という思考も築けるようになりました。いつか、今の自分を振り返ったときに「もっとできたんじゃないか」と思うのは嫌ですし、「自分はやるだけのことはやった」と思えるようにしたい。そのためにも今、できる限りの努力をしていきたいと思っています。
平田(大野美紗子)監督です! テニスのことはもちろん、人として大切なことを教えてもらっています。世の中のことを何も知らずにテニスだけをやってきたので、社会人としての常識もわからなかったんですが、監督がその過ちを指摘して叱ってくれる。そんな監督に巡り会えた自分は幸せだな、と思っています。
脊山 もうひとつうかがいたいのですが、試合前にげん担ぎのために何かすることはありますか?
平田 いっぱいありますけど、ちょっとしたことですよ。必ず同じストレッチをするとか、寝る前に星を見てお願いをするとか、その程度です(笑)。
脊山 素敵じゃないですか、”星に願いを!”なんて。
平田 星にお願いをするというか、自分の決意表明です。夜ひとりで「苦しいことがあっても絶対に逃げません」とか、心の中でぶつぶつと呟いています。自分でもバカだなって思うんですけどね(笑)。
脊山 いえいえ、可愛らしいですよ。さて最後に、平田さんにとってソフトテニスとは?
平田 私の”人生勉強”です。人間としても、生きていく過程においても、ソフトテニスから人生を学んでいます。




















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