クルム伊達公子は、グランドスラムの舞台に戻ってこられるか?
クルム伊達公子は、今年の全米オープンテニスで、シングルス予選1回戦で敗れたが、ダブルスでは本戦ストレートインを果たした。しかし、現地9月2日に行なわれたマンディ・ミネラと組んだ1回戦では1-6、5-7で敗れ、昨年のベスト4(14年のダブルスパートナーは、バルボラ・ストリコバ)の再現はならなかった。
今月28日に45歳になるクルム伊達公子。全米オープン女子ダブルスに出場したが、1回戦敗退
「ファーストセットで思うようにできなかったところから、戦えるところに戻せたが、流れを引き戻せた感じではなかった。(ランキング)ポイントを守ることは考えていなかった」
クルム伊達のWTAダブルスランキングは、55位(大会時)だが、大会後に昨年ベスト4の780点を失って、109位前後まで落ちる見込みだ。
また、WTAシングルスランキングのほうも148位で、現状として、来シーズンのグランドスラムでは、単複ともに本戦ストレートインができないポジションになり、彼女を取り巻く状況は厳しいと言わざるを得ない。
ただ、今年の春頃に、右肩や左ひじなどにけがを抱えていた一番悪い時に比べて、大きな故障がないことは、クルム伊達にとって明るい材料といえる。
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