Bリーグ初のオールスター。田臥もいいけど、この若手4人を見逃すな (4ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 ただし、贅沢を言えば、今はまだ小さくまとまるのではなく、もっと無茶をして貪欲に得点を狙ってほしい。今後の日本代表を考えると、SGやSFのポジションは前述の比江島を筆頭に、206cmの渡邊雄太(ジョージ・ワシントン大)や203cmの八村塁(ゴンザガ大)といった選手がひしめく激戦区となる。よりレベルの高い国際大会で勝ちにいく場合、ヘッドコーチとしては田中のようなオールラウンダーよりも、スリーポイントシューターないしは何かひとつの武器に特化した選手を起用したくなるはず。現に昨年、リオ五輪最終予選のメンバーから田中は漏れている。

 向上心が高く、その伸びしろも十分なだけに、「日本の至宝」である田中を今からチェックしておけば、その成長過程も楽しめるだろう。

 そして最後は、田臥勇太のDNAを引き継ぐ24歳の安藤誓哉(秋田ノーザンハピネッツ/PG)。

 その経歴は異彩を放っている。明治大学バスケ部を4年次に退部して海外に挑戦。日本人として初めてNBLカナダでプレーし、2015年にはフィリピンリーグでもプレーしている。その後、2015-2016シーズン途中から栃木ブレックスに加入し、田臥とチームメイトになった。「さまざまなアドバイスを受けた」(安藤)ことで、現在急成長を遂げている若きPGだ。

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