【NBA】得点王、アシスト王...スタッツリーダーの行方 (3ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 一方、そのウェストブルックを猛追するのが、平均27.2得点で現在リーグ2位のジェームス・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ/SG)だ。3月19日のデンバー・ナゲッツ戦ではキャリアハイの50得点、3月23日のペイサーズ戦では44得点と、ここにきて高得点を連発し、ケビン・マクヘイルHCも「MVP級の活躍だ」と絶賛している。

 ペネトレイトはもちろん、スリーポイントシュートも得意なハーデンは、あらゆる形から得点を取ることができる選手だ。特にフリースローアテンプト数は、1試合平均10.1本でリーグ1位。フリースローが多ければ、安定して得点をあげることができるため、ハーデンが逆転で得点王となる可能性は十分にある。

 また、平均25.9得点でリーグ3位につけているレブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ/SF)も侮れない存在だ。レブロンが得点王に輝いたのは、意外にも2007-2008シーズンの1回だけ。1.6得点差もあるウェストブルックを逆転するのはかなり厳しいが、期待は膨らむ。現在、平均25.0得点以上を挙げ、得点王の資格を有するのは、ウェストブルック、ハーデン、レブロンの3選手のみ。間違いなく、この中から今季の得点王が出るだろう。

 一方、アシスト王やリバウンド王の行方はどうか。まず、アシスト王争いは4度目の王座を目指すクリス・ポール(ロサンゼルス・クリッパーズ/PG)と、初の戴冠を狙うジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ/PG)が大接戦を繰り広げている。3月24日現在、ポールが平均10.1本、ウォールが9.9本。その差は、ほんのわずかだ。

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る