【男子バレー】「もっとトスを」全日本エース石川祐希が頂点に迫る

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari 坂本清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

中央大学2年、石川祐希。大学日本一まであと2つ中央大学2年、石川祐希。大学日本一まであと2つ ワールドカップバレー2015でブレイクしたNEXT4)のうち3人、山内晶大(愛知学院大4年)、高橋健太郎(筑波大3年)、石川祐希(中央大2年)が大学生とあって、例年にない盛り上がりを見せている大学男子バレー。11月30日から始まった第68回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会(インカレ)は4日、駒沢体育館で注目の一戦が行なわれた。全日本男子のエース石川祐希を擁する昨年度覇者であり、春秋の関東リーグ優勝校でもある中央大学と、秋季リーグで中央大に唯一土をつけた東海大学との対戦である。
※全日本男子・南部監督が命名した若手4人のユニット。上記3名に柳田将洋(サントリー)が加わる

 試合序盤は東海大が走った。東海大は秋季リーグでも再三見せた強いサーブで崩し、ブロックにかけてディグ(スパイクレシーブ)からの切り返しでブレイク(サーブ権があるときの得点)が連続、中央大は1-5まで離された。その後、石川と同じ星城高校出身の武智洸史の好サーブ、石川のサービスエースで中央大が追い上げるも、中盤まで東海大のリードは続いた。だが中盤以降、中央大は大竹壱青(父が元全日本の大竹秀之、姉が現全日本の大竹里歩)のサービスエースで15-16の1点差に縮め、石川がスパイクを決めて同点に。その後は1点を取り合う展開だったが、大竹のブロックで23-22と勝ち越すと、最後は石川のスパイクで25-23と競り勝った。

 2セット目以降も拮抗した戦いが展開されたが、大竹の連続サービスエースや石川のバックアタック、超インナーへのスパイクなどにより要所で得点した中央大がセットカウント3-0のストレート勝利。秋季リーグでのリベンジを果たし、インカレ連覇へ大きな弾みとなった。

 松永理生監督が試合後、にこやかな表情でこう語る。

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