【ラグビー】W杯の上昇気流に乗れ! 男子セブンズ、リオ五輪へ

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu

 熱い風に乗れ――。ラグビーのワールドカップ(W杯)での日本代表の活躍を受け、7人制ラグビー(セブンズ)の男女の日本代表が7、8日、香港で、リオデジャネイロ五輪アジア予選に挑む。男子は一発勝負。日本の瀬川智広ヘッドコーチ(HC)は「セブンズも優勝して、オリンピックキップを勝ち獲ってきたい」と意気込む。

「15人制(の日本代表)に負けないくらい、我々もきっちり練習をしてきた。国中がラグビー熱で沸いている。ラグビーの魅力は15人制の頑張りで伝わったと思うので、今度はスピーディーなセブンズの魅力を伝えることができればいいなと思います」

記者会見で五輪切符獲得への思いを語った、セブンズ 男子日本代表の監督と選手たち記者会見で五輪切符獲得への思いを語った、セブンズ 男子日本代表の監督と選手たち

 セブンズは15人制と似て非なるものである。7人対7人で、15人制ラグビーと同じフィールドを使って、7分ハーフ(決勝は10分ハーフ)で行なわれる。だから、1人ひとりのスペースが広く、運動量が大きくなる。スピードとプレーの精度、ディシプリン(規律)がより求められることになる。

 セブンズの「ジャパン・ウェイ(日本流)」は『走り勝つ』ことである。瀬川HCが力強い言葉で説明する。

「チームとして成長した部分というのは、チームの総運動量の底上げです。フィットネス的にもベストの数値を出しています。セブンズの経験値ではアジアの国には負けない。決勝にいけば、絶対負けない自信があります」。

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