【ラグビーW杯】大一番スコットランド戦。日本の勝利のカギは?

  • 松瀬学●文 text by Matsuse Manabu 齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

 歴史が動く。ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会で、南アフリカから劇的な勝利を挙げた日本代表は23日(日本時間同日)、英国のグロスターで、スコットランドと対戦する。

 主将のリーチ マイケル(東芝)は21日のメンバー発表の席上、「南ア戦がまぐれだと言われたくない」と"打倒! スコットランド"を誓った。

「向こうは初戦で元気。こちらは(中3日の2戦目で)疲れているから、メンタルで勝負です。準備はしてきた。自分たちのハードワーク(努力)を信じて、最後まで走り続ければ、絶対チャンスが来ると思う」

 周りの日本を見る目が変わった。この日のメンバー発表の会見には、初戦の時の3倍、約100人のメディアが集まった。会見場が倍の広さとなり、外国人メディアもどっと押しかけた。勝利の夜、祝福メールを約200通もらったというリーチだが、決して浮かれてはいない。

日本の若きスピードスター、福岡堅樹。スコットランド戦のスタメンに名を連ねた日本の若きスピードスター、福岡堅樹。スコットランド戦のスタメンに名を連ねた スコットランド戦では、南ア戦の先発から6人が入れ替わった。体力のダメージが大きいプロップには、左に稲垣啓太(パナソニック)、右に山下裕史(神戸製鋼)が入った。ナンバー8は、南ア戦に途中出場で活躍したアマナキ・レレイ・マフィ(NTTコミュニケーションズ)。左ウイングには、2013年のスコットランド戦(エジンバラ)で2トライを挙げた福岡堅樹(筑波大)が起用された。

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