【NBA】後半戦スタート。補強に成功した「勝ち組」は?

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 オールスターブレイクも終わり、いよいよNBAはシーズン後半戦に突入した。今シーズンは特に、前半戦と様変わりした展開が待ち受けているかもしれない。なぜならば、2月19日のトレード期限直前には補強を試みるチーム、来季以降のサラリーキャップの空きスペース拡大に走るチーム、それぞれの思惑が絡み合い、わずか1日で計37選手が17チームを行き交うNBA史上まれな件数のトレードが成立したからだ。

マイアミ・ヒート移籍後に大ブレイクしたハッサン・ホワイトサイドマイアミ・ヒート移籍後に大ブレイクしたハッサン・ホワイトサイド トレードの結果、台風の目になりそうなチームはどこなのか。イースタン・カンファレンスのトップを独走するアトランタ・ホークス(48勝12敗)、ウェスタン・カンファレンス首位に君臨するゴールデンステート・ウォリアーズ(46勝12敗)を脅かすチームは出てくるのか――。シーズン後半戦の見どころを、東西カンファレンスごとにチェックしてみよう。

☆ツイッターで大盛り上がり。あの選手が帰ってくる?

 まず、イースタンで最も注目すべきチームは、クリーブランド・キャバリアーズ(38勝24敗)だろう。開幕前、レブロン・ジェームズ(SF)の加入で独走もあるのでは......と予想されたことを考えると、現在のイースタン4位はある意味で期待外れとも言える。しかし、オーナーのダン・ギルバートは今季の優勝をあきらめていない。12月23日、アンダーソン・バレジャオ(C)が左アキレス腱を断裂してシーズン中の復帰が絶望となると、2015年のドラフト1巡目指名権2枚を使ってデンバー・ナゲッツから身長216センチのティモフェイ・モズコフ(C)を獲得。さらにディオン・ウェイターズ(SG)を放出し、ニューヨーク・ニックスからJ・R・スミス(SG)とイマン・シャンパート(SG)を獲得した。スミスはウェイターズの得点力を補い、守備力の高いシャンパートはディフェンス面での貢献が期待されている。

※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。

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