【NFL】一流ワイドレシーバーは一流セールスマンだった?

  • 三尾圭●協力 text by Mio Kiyoshi

アメスポ事件簿177

 今年の第49回スーパーボウルは、AFC代表ニューイングランド・ペイトリオッツ対NFC代表シアトル・シーホークスというカード。「スーパーボウル」というイベントが確立される以前、リーグを牽引していたのは、1950年代から1960年代にかけて4度の優勝を果たしているクリーブランド・ブラウンズだった。しかし、近年は低迷を続けており、今年もAFC北地区最下位(7勝9敗)でシーズンを終えている。

 その敗因のひとつと言われているのが、ワイドレシーバーのジョシュ・ゴードン(23歳)の戦線離脱だ。昨シーズン、ゴードンはNFL史上初めて2試合連続パス獲得200ヤードを記録し、プロボウルにも選出。しかし昨年オフ、2度目の薬物規定違反により、開幕から10試合の出場停止処分を命じられた。ゴードンはシーズン途中から復帰したものの、すでに時遅し。古豪を復活させることはできなかった。

 しかし、出場停止期間中にゴードンは、思わぬ才能を発揮していた。その期間、カーディーラーで働くと、わずか10週間で高級車を12台も売ったのである。クルマの知識が豊富なゴードンは、自分の名声に頼ることなく、お客と真摯に向き合って接客していたという。天は二物を与えたか......。

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る