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【男子バスケ】W杯開幕。本命アメリカの対抗馬は? (3ページ目)

  • 宮地陽子●文 text by Miyaji Yoko photo by Getty Images


【グループA】

ブラジル/エジプト/フランス/イラン/セルビア/スペイン

「死のグループ」と呼ばれる強豪揃いのグループA。本命のスペインに加えて、フランス、ブラジル、セルビアが首位を狙う。

 フランスは昨年のヨーロッパ選手権を制したチームだ。ただし、リーダーのトニー・パーカー(サンアントニオ・スパーズ/PG)が欠場するのは痛い。ジョアキム・ノア(ブルズ/C)も昨年に続いて不参加。それでも、ユーティリティプレイヤーのボリス・ディアウ(スパーズ)や、成長著しいスモールフォワードのニコラス・バトゥム(ポートランド・トレイルブレイザーズ)など、5人のNBA選手が出場するので侮れない。

 ブラジルはネネ(ワシントン・ウィザーズ/PF)、ティアゴ・スプリッター(スパーズ/C)、アンダーソン・バレジャオ(クリーブランド・キャバリアーズ/C)と、スペインに対抗できるフロントラインに、ポイントガードのリアンドロ・バルボサ(ゴールデンステート・ウォリアーズ)を組み合わせた経験豊かなチームだ。そしてセルビアは、現役NBA選手こそいないものの、かつてサンダーなどでセンターを務めたネナド・クリスティッチや、今年のドラフト1巡目でフェニックス・サンズが指名したシューティングガードのボグダン・ボグダノビッチらが出場する。

【グループB】
アルゼンチン/クロアチア/ギリシャ/フィリピン/プエルトリコ/セネガル

 グループリーグ突破の本命が見当たらないのが、グループBだ。近年のアルゼンチンは長らく「黄金世代の最後」と言われながら世界の舞台で生き残ってきたが、今回、おそらく代表を引退するマヌ・ジノビリ(スパーズ/SG)の欠場が大きな打撃となるだろう。ワールドカップを勝ち進むには、ベテランのパワーフォワード、ルイス・スコラ(ペイサーズ)の活躍が必須である。

 一方、アルゼンチンの対抗馬となりそうなギリシャも、世代交代の真っ只中だ。将来のエース候補、19歳のヤニス・アンテトクンポ(ミルウォーキー・バックス/SF)には注目しておきたい。さらにプエルトリコも、カルロス・アローヨ(元ユタ・ジャズなど)とホセ・バレア(ティンバーウルブズ)のガードコンビと、かつてニューヨーク・ニックスで活躍したレナルド・バークマン(SF)の見せるアグレッシブさは魅力的。また、ブルックリン・ネッツと契約したばかりのボヤン・ボグダノビッチ(SF)が出場するクロアチアや、今大会のために帰化したアンドレイ・ブラッチ(ネッツ/PF)を擁するフィリピンも気になるところだ。

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