【NFL】リーグ屈指のハードヒッターが判定に抗議して改名

  • 三尾圭●協力 text Mio Kiyoshi

アメスポ事件簿121

 NFL屈指のハードヒッターとして知られるサンフランシスコ・49ersのセーフティー、ダンテ・ウィトナー(28歳)。2006年ドラフト1巡目8位でバッファロー・ビルズに入団するやいなや、178センチと小柄ながら強力なタックルで相手をなぎ倒し、一躍、ディンフェスの要となった。49ersへの移籍後も、持ち前のハードタックルは健在。しかし今シーズン、そのタックルに対してファウルを取られることが多くなり、NFLから罰金を命じられたため、ついにウィトナーの堪忍袋の尾が切れた。

 試合を4日後に控えた、ある水曜日のこと。なんと、「次の試合から名前をウィトナー(Whitnar)ではなく、『W』を取って、ヒットナー(Hitner)にする」と発表したのである。最初は冗談かと思われたが、「俺のヒットに対して罰金を取ろうとするからだ」と、裁判所に改名手続きを提出。かなり本気のようだ。

 しかし、ひとつ問題がある。シーズン途中での改名となると、ユニフォームの名前も変えなくてはならない。NFLの規則によると、シーズン中に改名した選手は、発売されているユニフォームの在庫をすべて買い取らなくてはならないのだ。正確な買い取り金額は出ていないものの、NFLに罰金を支払ったほうが安上がりなのは間違いない。

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