目標は銀メダル?初の外国人全日本監督は日本の男子バレーをこう変える (2ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

 昨シーズンは所属するサントリーでも初の外国人監督が指揮を執り、その下で半年を過ごすうちに、「まだ自分が成長しているのを感じた。だから、このままでは辞められないと思いました」という。

 初の外国人監督に、山村以外の選手も期待感を隠さない。

 海外経験もある石島雄介(堺)は、「とにかく、みんなフラットなところからスタートできるのがいいですね」とコメント。同じく海外経験のある越川優(サントリー)も、「新しい考え方を注入してくれると期待している。実際に、練習はとても自主性に任されている。そういう意味で、"やらされてきた"選手にとってはつらいかもしれない。でもそこを乗り越えないと」と語る。

 北京五輪では最年少だった福澤達哉(パナソニック)は、ロンドン五輪を会社の仕事として見学した。「初めて見る外からのオリンピック。素晴らしいプレイに感動するとともに、そこにアスリートとして立っていない自分のふがいなさを感じた。リオに向けて、よい経験ができたと思います」と語る。サトウ監督については、「練習もゲームを想定したものが多く、短いが中身が濃い」「攻撃面ではサイドよりも真ん中の攻撃を増やそうという試みが見られる」と感想を述べている。

 合宿は29日まで行なわれ、6月1日に韓国の華城で行なわれるワールドリーグ予選の韓国戦が新監督のデビュー戦となる。

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