青木宣親、メジャー流の筋肉アップで「3割&首位打者」へ

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 甲斐啓二郎●写真 photo by Kai Keijiro

 1月17日、青木宣親(マリナーズ)が神宮球場の室内練習場で自主トレを報道陣に公開した。ティーバッティングで見せたスイングは、メジャーからの「安定した選手」という評価を、もうワンランク上に引き上げるのに十分な力強さがあった。

今季からマリナーズでプレーすることになった青木宣親今季からマリナーズでプレーすることになった青木宣親

「筋肉ですね。とにかく筋肉をつけたい」

 この自主トレで目指していることを聞かれた青木は、「筋肉」という言葉を最初に使った。

「ロッカールームでメジャーリーガーたちの体を見ていつも思うのは、まったくぜい肉がついていないということ。あれを見ると、筋肉をつけないとやれないと思うし、今はそのために食事から節制して過ごしています。練習内容については大きな変化はありませんが、今までより難易度は高くなっています。(その効果で)昔だったらできなかったこともやれるようになり、体の変化は感じています」

 これまで4年間、メジャーでの青木の成績を見ると、じつに安定していることがわかる。

2012年 591打席 150安打 打率.288 出塁率.355
2013年 674打席 171安打 打率.286 出塁率.356
2014年 549打席 140安打 打率.285 出塁率.350
2015年 392打席 102安打 打率.287 出塁率.350

 しかも所属していたのは、ブルワーズ(2012~13年)、ロイヤルズ(2014年)、ジャイアンツ(2015年)という強豪チーム。そこで、主に1番打者としてチームの勝利に貢献してきた。ただ、どうしても日本での輝かしい経歴(首位打者3回、シーズン200安打2回、6年連続3割など)があるので、メジャーでの成績に少し寂しさを覚える。

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