「スピード」vs.「パワー」対決。ア・リーグを制するのはどっちだ?

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

【MLBプレーオフ2015】リーグチャンピオンシップシリーズ展望@ア・リーグ編

 現地10月16日(日本時間10月17日)、ア・リーグのリーグチャンピオンシップシリーズが幕を開けました。駒を進めたのは、中地区1位のカンザスシティ・ロイヤルズと、東地区1位のトロント・ブルージェイズ。今回のディビジョンシリーズは、両カードとも第5戦までもつれ込むほどの大接戦でした。

積極的な走塁が光るロイヤルズのロレンゾ・ケイン積極的な走塁が光るロイヤルズのロレンゾ・ケイン まず、昨年のア・リーグ覇者のロイヤルズは、ワイルドカードゲームから勝ち上がってきたヒューストン・アストロズ相手に苦しい展開を強いられました。第3戦を終わって1勝2敗。しかも、王手をかけられた第4戦も7回を終わった時点で、2-6という4点のビハインドを背負っていたのです。

 残りアウト6個で、シーズンが終了する絶体絶命の危機――。しかし、そこから一挙に7点を奪い、大逆転で勝利を収めました。さらに第5戦も0-2からひっくり返し、終わってみれば7-2。なんとロイヤルズは勝った3試合、すべて逆転勝利でリーグチャンピオンシップシリーズ進出を果たしたのです。

 一方のブルージェイズも、テキサス・レンジャーズ相手にホームで2連敗という最悪のスタートを切りました。しかし、その後に3連勝の快進撃を見せ、逆転でディビジョンシリーズを制したのです。ホーム2連敗のあとの3連勝は、プレーオフ史上3チーム目の出来事。つまり今回のリーグチャンピオンシップシリーズは、崖っぷちから這い上がり、勢いに乗っているチーム同士の対戦となります。

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