ブルージェイズ川﨑宗則、ただ今スペイン語を猛特訓中 (2ページ目)

  • 笹田幸嗣●文 text by Sasada Koji
  • photo by Getty Images

 2010年、2011年と2年連続本塁打王を獲得したホセ・バティスタ、今シーズンすでに12本塁打を放っているエドウィン・エンカーナシオンはともにドミニカ出身だ。異国に渡り、異文化の中で生活し、戦うことの厳しさをわかっているからだろうか。彼らはいつも川﨑を気にかけ、声をかける。そして彼らと川﨑の会話は、いつもスペイン語と日本語が混ざった奇妙なものとなる。

「コモエスタ! 元気ですか!」

「ムーチョ、頑張るよ、オレ!(オレ、すごく頑張るよ)」

「ポルファボール、キャッチボール(キャッチボールお願いします)」

 このチームで1年間頑張れば、英語よりもスペイン語の方が上手く話せるようになっているのではないだろうか。

 通訳も付けずに孤軍奮闘する川﨑だが、本拠地がカナダのトロントだったことで助かっていることもある。

「マリナーズの時から来ていたし、よく知っています。トロントは日本食レストランがたくさんあるし、本当に美味しい。トロントで良かったですよ」

 左足首捻挫で長期離脱中の正遊撃手、ホセ・レイエスの復帰は早くてもオールスター明けと言われている。川﨑はそれまでに確固たる地位を築きたい。これからの2ヶ月はまさに勝負どころ。結果のみを求めたい。

「ムーチョ、頑張って! ムネ!」

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