川﨑宗則の企み。1年目とは違うバットで (2ページ目)
技術的にも、昨年までは腕の力を抜き、バットをしならせ、遠心力を使って振ろうとしていたが、今年はバットをしっかり振り切り、強い打球を打つことをテーマにしている。
川﨑の打撃練習を見れば、その意識は一目瞭然だ。準備作業において、両手をぶらぶらと振り、ナインから「クラゲ体操」と呼ばれていた脱力を意識した動作をまったくやらなくなった。また、試合では10グラム重くしたバットを一握り分短く持つが、練習ではバットを目一杯長く持ち、思いきり振り抜くことに終始している。1年目の経験から得た財産が、今の川﨑を支えているのだ。
これまで経験を糧に変え、メジャーにまで上り詰めた川﨑。このまま試合に出続けることができれば、きっと左投手も攻略し、レギュラーポジションを獲得するのも夢ではない。最後に、彼の大好きな言葉でエールを送りたい。
「ムネ、チェストだ!(さー、行くぞ!)」
まだまだ川﨑の戦いは終わらない。
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