【MLB】わずか3カ月でファンを虜に。「イチロー残留」支持率100% (3ページ目)

  • 笹田幸嗣●文 text by Sasada Koji
  • photo by Getty Images

 しかし、だ。ヤンキースの黄金期を支えてきたリベラやぺティットと同等の金額は難しいにしても、イチローに適した評価は欲しい。プロのアスリートとして、それは当然求めたいところだ。

 イチローの今季の年俸は1700万ドル(約13億6000万円)だったが、ヤンキースが負担した額は3カ月でおよそ225万ドル(約1億8000万円)だった。大方の予想では、来季の年俸は500万ドル(約4億円)が最低ラインになるのでは、と言われている。

 ヤンキースがリベラ、ぺティットの次に契約したい選手は、イチローであることは間違いない。そもそも3選手ともお金にこだわっているわけではないが、実績のある偉大なプレイヤーに対し、極端に金額を下げるわけにもいかず、ヤンキースにとってはさじ加減が難しいところである。

 もし、3人がともに再契約を果たせば、来季、リベラは43歳、ぺティットは41歳、イチローは40歳になる。加えて、デレク・ジーターは39歳、黒田とアレックス・ロドリゲスは38歳。ヤンキースは高齢化が問題視されている状況だが、24日のニューヨーク・ポスト紙にイチローの記事が掲載された後、同紙のフェイスブックに寄せられたファンの反響がすごかった。

 掲載後、12時間経った時点で「ヤンキースはイチローと再契約すべき」の声が、100%を占めた。イチローがいかにニューヨークのファンに愛され、認められていたかがわかる。

 現地時間12月3日からテネシー州ナッシュビルでウインター・ミーティングが始まる。ここでイチローがヤンキースと再契約する可能性は極めて高いと考えていい。

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