「皐月賞はボクがへたくそ」デムーロのリオンディーズがダービーで復権

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu  村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

特集:「最強世代」の日本ダービー(3)

 3強対決で沸いた皐月賞(4月17日/中山・芝2000m)は、伏兵評価だったディーマジェスティの末脚に3強と言われたマカヒキ、サトノダイヤモンド、リオンディーズが屈する形となった。中でも2番人気のリオンディーズは道中、超ハイペースで先行し、直線では外に斜行してエアスピネル、サトノダイヤモンドの2頭の進路を妨害。その結果、4着入線ながら5着に降着となり、鞍上のミルコ・デムーロは騎乗停止処分を受けるという後味の悪いものとなってしまった。

 2歳王者から一転、レースを壊した戦犯として扱われるほどに評価を落としたリオンディーズ。その皐月賞でのレース内容を振り返りながら、日本ダービー(5月29日/東京・芝2400m)での逆転戴冠の可能性を、手綱を取るデムーロに直撃した。

皐月賞からの巻き返しを誓う鞍上ミルコ・デムーロとリオンディーズ皐月賞からの巻き返しを誓う鞍上ミルコ・デムーロとリオンディーズ

「あれはボクがへたくそ。全然ダメだった。大レースであんな騎乗をしちゃダメ」

 開口一番、皐月賞での自らの騎乗を厳しく論じた。外めの16番枠。直線で4コーナーからゴールに向かって吹く異例の強風。さまざまなファクターがデムーロの判断を狂わせた。

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