金杯で乾杯! 2016年の運だめしは、この良血馬4頭で勝負

  • 平出貴昭(サラブレッド血統センター)●文 text by Hiraide Takaaki photo by AFLO

『一年の計は金杯にあり』とは、ベテランの競馬ファンには聞き飽きた競馬の格言だろう。これに乗っかるわけではないが、一年で最初の重賞を的中すれば「今年はよいことがありそうだ」と気分がよくなるのは間違いない。1月5日に行なわれる今年最初のJRA重賞・GIII中山金杯(芝2000m)をしっかり分析して、的中に繋げよう。

中山金杯で有力馬の1頭、ヤマカツエース中山金杯で有力馬の1頭、ヤマカツエース

 金杯はお正月競馬ということで、「金」や「お正月」を連想させる馬が馬券に絡むことが多い。代表的なところでは、2002年のビッグゴールド、2008,09年のアドマイヤフジなどであろう。2010年に15番人気で3着に入ったトウショウウェイヴ(父ステイゴールド)、1995年に13番人気2着に入ったゴールデンアイなども思い浮かぶ。

 年男の騎手を買うのもおもしろい。過去には2009年の川田将雅騎手、2007年田中勝春騎手、2002年柴田善臣騎手、2001年中舘英二騎手、1999年吉田豊騎手、1995年小島太騎手、1987年蛯沢誠治騎手と多くの年男の騎手が優勝している。今年の出走馬では、バロンドゥフォールの横山典弘騎手(1968年生まれ)、スピリッツミノルの酒井学騎手(1980年生まれ)、ネオリアリズムの戸崎圭太騎手(1980年生まれ)が該当する。

 また、出世レースとしても有名で、昨年の勝ち馬ラブリーデイがその後GI2勝と大ブレイクしたのは記憶に新しいところ。その他にも、2007年シャドウゲイト、1998年グルメフロンティア、1995年サクラローレルがその後にGIを勝利。2013年3着のジャスタウェイは、その秋に天皇賞・秋を制し、翌年にはGIドバイデューティフリーを勝ち世界的名馬となった。

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