【ボクシング】内山高志vsガンボア戦はラッパーが仕切る?

  • 三尾圭●協力 text by Mio Kiyoshi

アメスポ事件簿188

 人気ラッパーの50セント(40歳)は、熱狂的なボクシングファンとして知られている。2012年には友人のフロイド・メイウェザー・ジュニア(38歳)と一緒にボクシング興行会社「TMTプロモーション」を設立。しかし、すぐにケンカ別れして解散すると、新たに「SMSプロモーション」を設立し、ユリオルキス・ガンボア(33歳/フェザー級・スーパーフェザー級・ライト級の3階級制覇)やビリー・ディブ(29歳/元IBF世界フェザー級王者)らと契約して興行を再スタートさせた。

 ところが、経営はうまく軌道に乗らず、主催数も徐々に減少。ついにはSMSプロモーションの破産申請を裁判所に提出した。もっとも破産申請額は、大金持ちの50セントからすれば微々たるもの。「また新しいプロモーション会社を設立するだろう」と報じられている。

 となれば、気になるのは、ガンボアの存在だ。「ピークは過ぎた」と言われるものの、ボクシングの聖地ラスベガスでの人気はいまだに高い。今年5月に10度目の防衛を果たしたWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(35歳)も、次なる試合に「ラスベガスでのガンボア戦」を熱望している。ガンボアは「これからも50セントと一緒にやっていく」と忠誠を誓っているだけに、人気ラッパーの手腕次第では、「内山vsガンボア」戦がラスベガスで実現するかもしれない。

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