【競馬】中山記念、ステファノスが打倒イスラボニータを実現か

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 中山開催がスタート。開幕週に行なわれる重賞は、中山記念(3月1日/中山・芝1800m)です。

 昨年は、ジャスタウェイがドバイ遠征前の壮行レースで見事に勝利。その後、ドバイデューティフリー(現名:ドバイターフ。2014年3月29日/ドバイ・芝1800m)を勝って、世界の頂点にまで上り詰めました。4年前(2011年)の勝ち馬、ヴィクトワールピサも記憶に新しいところです。同馬も中山記念をステップにして、のちに日本馬で初めてドバイワールドカップを制しました。

 今年は、現状ドバイ遠征が決まっている馬はいませんが、ドバイターフに予備登録しているロゴタイプ(牡5歳)をはじめ、昨年の3歳クラシック戦線を賑わせた皐月賞馬のイスラボニータ(牡4歳)や、オークス馬のヌーヴォレコルト(牝4歳)など、好メンバーが集結。ハイレベルな一戦が期待されます。

 なかでも、年明け初戦となるイスラボニータとヌーヴォレコルトが、ここでどんなレースを見せてくれるのか、注目ですね。

 イスラボニータは、古馬の超一戦級が顔をそろえた天皇賞・秋(2014年11月2日/東京・芝2000m)でも1番人気に推されました。結果は3着でしたが、1着スピルバーグ、2着ジェンティルドンナと接戦を演じた実績は、今回の出走メンバーの中ではピカイチの存在です。ここをあっさり勝つようであれば、今春のマイル戦線の主役になることは間違いないでしょうね。

 一方、昨秋のエリザベス女王杯(2着。2014年11月16日/京都・芝2200m)以来のレースとなるヌーヴォレコルト。牡馬混合の重賞レースに出走するのは今回が初めてですが、ハープスター(牝4歳)やラキシス(牝5歳)が、その後の牡馬混合GIでも奮闘したことを考えれば()、ここでも勝負になる計算は成り立ちます。
※ヌーヴォレコルトがオークスで破ったハープスターは、その後、凱旋門賞(2014年10月5日/フランス・芝2400m)で日本馬最先着の6着、ジャパンカップ(2014年11月30日/東京・芝2400m)でも5着と奮闘。エリザベス女王杯の勝ち馬でヌーヴォレコルトと僅差の勝負を演じたラキシスは、有馬記念(2014年12月28日/中山・芝2500m)で6着と健闘した。

 ただ、イスラボニータの実績に比べると、多少物足りなさを感じます。また、意外にも中山コースを走るのは初。鋭い決め手が武器の馬なので、中山の急坂がどう影響するのか、やや気になるところです。

 この2頭は強敵ですが、今回のレースに関して言えば、レースを使っている強みから、ロゴタイプに分があると見ています。

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