【ボクシング】北京五輪銅メダリストがネットストーカーを袋叩き

  • 三尾圭●協力 text Mio Kiyoshi

アメスポ事件簿154

 北京五輪のボクシング・ヘビー級で銅メダルを獲得し、現在はWBCアメリカ大陸ヘビー級の王座に就くデオンテイ・ワイルダー(28歳)。プロ転向後は31戦オールKO勝利を収めるなど、今、最も期待を寄せられているアメリカ人ヘビー級ボクサーだ。

 そんな彼にもひとつ、大きな悩みがあった。それは、ソーシャルメディア上でワイルダーに暴言を吐き続ける男の存在だ。ワイルダーは数年に渡って、その男から挑発を受け続けていたという。しかしそんな折、ついにそのネットストーカーと会う機会を得た。なんと、ケガしても法律上の責任を問われないという誓約書を相手に書かせ、ロサンゼルスのボクシングジムで対決することになったのである。

 ゴングが鳴ると、ワイルダーは素人同然の男にケンカさながらの真剣ファイト。あっという間に相手のネットストーカーをボコボコにした。しかし試合後、このストーカーは「今回ダウンしたのはラッキーパンチだった。もう1回、戦えば、奴がノックアウトされる番だ」と豪語。まったく懲りた様子はない。

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