【今日は何の日?】15歳馬ミスタートウジンが引退

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by Nikkan sports

ミスタートウジンにとって現役最後のレースとなった銀嶺S。結果は14着と最下位(写真左端のゼッケン2番)だった。ミスタートウジンにとって現役最後のレースとなった銀嶺S。結果は14着と最下位(写真左端のゼッケン2番)だった。【2000年3月19日】
通算100戦は実らず、涙の花道

 中央競馬の最高齢出走記録を更新してきた15歳馬(馬齢は旧表記)のミスタートウジンが、通算100戦を目前にして、脚部不安を発症。事実上の引退が決まった。

 ミスタートウジンは1988年10月9日にデビュー。初戦は7着に敗れるも、2戦目で勝利を飾ると、年明けには牡馬クラシック第1弾の皐月賞に出走した。不良馬場の中、見せ場なく13着に沈んだが、その後は、520kg前後の恵まれた体格を生かしてダートレースを中心に力を発揮。着実に条件戦をクリアし、長きに渡ってオープン馬として活躍した。

 さすがに10歳になると衰えも見え始めたが、13歳、14歳になっても懸命な走りを見せて「働く中年の星」と称され、多くの競馬ファンに愛された。結局、最後のレースになったのは、15歳となって2戦目の、2000年1月29日の銀嶺S。最下位に終わったものの、同レースには通算8度目の出走となり、JRAの同一競走最多出走という偉大な記録を刻んだ。通算成績は、99戦11勝。引退後は種牡馬生活を数年送るも、大成する競走馬を輩出できず、現在は故郷の白井牧場で余生を送っている。

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