金鯱賞で血統的に大注目の2頭。父馬は「東京・芝2000m」で抜群の勝率、最多勝馬だ (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 もう1頭はポタジェ(牡5歳/栗東・友道康夫厩舎)を推したい。昨年の金鯱賞は3着で、そのあとはGⅢ新潟大賞典で2着、GⅡ毎日王冠で3着と、重賞で好走を続けている。

 また、昨秋の天皇賞は勝ち馬から0秒8差の6着で、重賞を2勝していてGⅠ香港C2着のヒシイグアスとはタイム差なしのクビ差だった。前走のGⅡアメリカJCC(中山・芝2200m)は5着に敗れているが、初の2200mが影響したのだろう。全5勝中4勝を挙げている2000mなら力を出せるはずだ。

 父は前述のとおり、このコース最多勝を誇るディープインパクト。ディープインパクト産駒は昨年のギベオンなどこのレースを3勝していて、ほかにもGⅢ中日新聞杯5勝、GⅡローズS1勝、GⅢ愛知杯1勝と、このコースの重賞は計10勝を数える。

 さらに、ポタジェの姉ルージュバックはGⅡ毎日王冠(東京・芝1800m)、GⅡオールカマー(中山・芝2200m)など芝中距離の重賞を4勝し、母ジンジャーパンチも米GⅠBCディスタフなどを勝った米4歳以上牝馬チャンピオンという良血だ。血統背景から成長力も期待できそうで、昨年、重賞戦線で積んだ経験が生きてくるはずだ。

 以上、今年の金鯱賞はモーリス産駒のジャックドール、ディープインパクト産駒のポタジェの2頭に期待する。

競馬とお酒を愛する美女・高田秋インタビューカット(9枚)

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