【恩田社長の600日】「ぎふの力」を結集して観客15000人達成

  • 恩田聖敬●文 text by Onda Satoshi

FC岐阜・恩田社長の600日 ~Jリーグ地域クラブへの伝言~
 第6回 敵将からぎふへの謝辞、観客数170%増の裏側

 FC岐阜の歴代観客動員数の更新を目論んだ「15,000人プロジェクト!」。前回、当日までのクラブの戦略をお伝えしましたが、今回は結果発表です。それではどうぞ!

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観客動員の記録達成を示す電光掲示板。(C)Kaz Photography/FC GIFU観客動員の記録達成を示す電光掲示板。(C)Kaz Photography/FC GIFU 

 いよいよ試合当日を迎えました。天気にも恵まれ、前売りの状況から13,000は見えており、過去の記録である11,719人の更新は確実でした。後は15,000人にどこまで近づけるかです。メインスタンドの席が埋まり始め、席詰めアナウンスを入れたり、空席への誘導係を配置したり、現場合わせの対応がインカムを飛びかいます。

 過去に例のない対応としてチケット担当と心配していたのは、どの時点でチケットを売り止めるかについてです。チケット売り場の列、目視による残席、導線の状況、入場者のペースなど、すべてを勘案して、安全を確保できるギリギリまで販売を続けます。私はスタジアム内を駆け回り、自分の目で状況を把握し、指示を出していましたが、前半終了時にいよいよメインスタンドの状況が危うくなり、まだチケット購入者は並んでいましたが、メインチケットを完売としました。その時点で、バックスタンドもかなり満席に近いところまできていました。やれることはやり切りました。後は観客数発表の後半30分を待つだけでした。

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