東アジア杯予備登録50人。ハリルJに最適な「新戦力」とは

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 8月2日に開幕する東アジアカップ(8月2日~9日/中国)に出場する日本代表の発表に先立ち、先頃、予備登録メンバー50名が発表された。この中から23名が選ばれ(7月23日に発表)、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督就任後では初となるタイトルマッチに挑む。

 東アジアカップと言えば、前回大会(2013年7月/韓国)で日本は若手中心の国内組だけで臨み、初優勝。FW柿谷曜一朗(FCバーゼル/スイス※当時はセレッソ大阪)、MF山口蛍(セレッソ)、MF青山敏弘(サンフレッチェ広島)らが活躍し、最終的にブラジルW杯メンバー選出につながるきっかけを作った大会である。

 今回発表された予備登録メンバーもほぼすべて国内組であり、リオデジャネイロ五輪の出場資格を持つ選手(1993年以降生まれ)、いわゆる「リオ世代」も数多く含まれている。前回大会同様、新戦力の台頭が期待される。

 50名の顔ぶれを見てまず気づくのは、今季J1ファーストステージで無敗優勝を果たした浦和レッズ勢が勢力を拡大したことだ。

ハリルジャパンで見てみたい、浦和レッズの武藤雄樹。ハリルジャパンで見てみたい、浦和レッズの武藤雄樹。 このところの浦和勢はチームの成績とは不釣り合いなほど、日本代表とは縁のない状態が続いていた。J1では常に上位争いしながらも、アルベルト・ザッケローニ監督時代からコンスタントに選ばれていたのはGK西川周作だけで、ハリルホジッチが監督になり、ようやくDF槙野智章が加わってきた程度だった。

 ところが、今回の予備登録メンバーにはそのふたりをはじめ、全5名が選出されている。チームの好調ぶりが日本代表選考にも反映された形だが、なかでも注目したいのが、FW武藤雄樹である。

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