不調でもJ1首位。浦和レッズの本領はこれから発揮される!

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Getty Images

 4月21日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第5戦が行なわれ、水原三星(韓国)に敗れた浦和は、1試合を残してグループリーグ敗退が決定した。4敗1分けという惨敗だった。

 今季の浦和はJ1とACLという「二兎」を追うべく大量補強を行ない、新たなシーズンに臨んだ。だが、新戦力の増加は、結果的にコンビネーションの低下を招いた。

ACL敗退も、J1では7節を終了して無敗で首位の浦和ACL敗退も、J1では7節を終了して無敗で首位の浦和 とくに、ズラタン(←大宮)、石原直樹(←広島)、武藤雄樹(←仙台)、高木俊幸(←清水)と、新顔が並んだ攻撃陣はそれが顕著だった。

 浦和のサッカーは、ある意味でかなり特殊だ。3-4-2-1を基本布陣としながらも、攻撃時には4-3-3に変化。1トップ2シャドーと呼ばれる前線3枚と両アウトサイドMFのコンビネーションが、攻撃を円滑に進められるかどうかのカギになる。

 ところが、J1とACLを掛け持ちする浦和は、疲労の蓄積を考慮し、試合ごとに選手を入れ替えてきたため、なかなか連係が熟成されない。ACLが惨敗に終わった一方で、J1では第6節を終えて無敗(4勝2分け)で首位に立ってはいたものの、試合内容は開幕以来パッとしないものだった。

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る