浦和レッズレディース優勝!降格争いからの躍進を支えたもの

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 プレナスなでしこリーグ・エキサイティングシリーズで浦和レッズレディースが5年ぶり2度目(さいたまレイナス時代は含まない)となる優勝を飾った。

5年ぶりの優勝に笑顔の浦和レッズレディース5年ぶりの優勝に笑顔の浦和レッズレディース 最終節を残して2位・日テレ・ベレーザとの勝ち点差は3。得失点差が8あることから、引き分け以上で文句なしに、負けても大量失点さえしなければ逃げ切れるという優位な立ち位置にあった浦和。ホームである駒場スタジアムには約6000人の観客が足を運んだ。対するはエキサイティングシリーズ()第6節以降3勝1分と好調なアルビレックス新潟レディース。トップにはスピードと強さを兼ね備えたティファニー・マッカ―ティーがいる。怖い相手だ。
※レギュラーシリーズ上位6チームの2回戦総当りで10節を戦う

 立ち上がりこそ、新潟に押されるも、徐々に主導権を握り返した浦和は左サイドからMF和田奈央子、FW大滝麻未が、右サイドではMF堂園彩乃、FW後藤三知のコンビネーションプレイでゴールを狙う。

 38分にはFW吉良知夏からのパスを大滝が飛び込むが惜しくもゴールラインを割った。再三チャンスを掴みながら浦和は決めることができなかった。後半に入ると新潟が息を吹き返し、次第に浦和のプレスがハマらなくなると、流れは完全に新潟に傾いた。

 そして後半26分、わずか4分前にピッチに登場したFW大石沙弥香のミドルシュートが決まる。浦和は切り札であるFW清家貴子を投入、さらにはDF齊藤あかね、MF長野風花と次々に選手を送り出し、反撃に転じるも最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。敗戦と優勝を決定するホイッスルが鳴り響いたピッチには、悔しさをにじませる選手たちの姿があった。

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