それでもレッズは優勝する、5つの安心理論 (3ページ目)
「自分たちらしく、『勝たなければいけない』という気持ちを出し過ぎずに戦えた。自分自身、リラックスしていつも通りのプレイができたと思う」
ガンバ戦後、レッズのMF柏木陽介がそう振り返ったように、敗れたとはいえ、レッズにとっても決して悪い内容の試合ではなかった。柏木は「悔しさが強過ぎて、まだ(気持ちを)切り替えられない」とも言ってはいたが、それはあくまで結果に対してのこと。少なくとも選手が優勝を目前にしたプレッシャーによって動きを硬くしている様子は見られなかった。
満員の埼玉スタジアムで一気に優勝を決められなかったのは残念だろうが、だからといって過度に悲観する必要はない。2006年の優勝当時を知る35歳のベテラン平川は言う。
「今季はディフェンス面で非常に安定しているし、連敗しない強さもある。今日は痛い敗戦だったが、反省から学ぶこともある。(次節の)サガン鳥栖戦に向けていい準備をしていきたい」
確かに、ガンバは負ければレッズの優勝が決まってしまう試合に勝利した。そして、あたかも首位が入れ替わったかのように、ガンバ有利のムードが高まった。
しかし、レッズこそが優勝への最短距離にいる。それは間違いのない事実である。
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