森重真人が短期間で感じた「ザックジャパンの変化」 (3ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 2014年、いよいよ迎えたW杯イヤー。ブラジルへの切符を手にするところまできている森重だが、W杯についてはどんな思いを抱いているのだろう。

「小学生の頃から見ていた大会で、スター選手が活躍する舞台。その舞台に立つのが自分の夢で、それが今、徐々に近づいてきているんですけれど、まだ実感は沸いてないですね。メンバーに選ばれて、ピッチに立つまで実感できないかもしれないし、大会が終わってから初めて、実感できるのかもしれない。もともと、あまり先のことは考えないタイプなんですよ。半年先のことを考えると、なんかフワフワしてしまうんです。

 目の前のこと(目標)を必死になって追いかけていくほうが自分には合っているし、今までそうやって成長してきた。東アジアカップで代表に入ってから、ひとつ目の山は、代表定着だった。それは何とか超えられたけれど、ふたつ目の山はブラジルW杯のメンバーになること。今は、そのためにどうすべきか。それしか考えていないです」

 現状を踏まえれば、ふたつ目の山を越えることは決して困難ではなくなってきている。もしかしたら、森重は3つ目の山をすでに見据えているのかもしれない。その山は、W杯初戦のコートジボワール戦のピッチに立つ、ということである。

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