ザックジャパンの前線を活性化。
豊田陽平のストロングポイントとは

  • photo by Fujita Masato

 鳥栖のFW豊田陽平が、東アジアカップに続き14日のウルグアイ戦にも招集された。ウルグアイ戦は後半途中からの出場だったが、先発した東アジアカップのオーストラリア戦や途中出場した韓国戦で、彼の特長である高さ、強さを見せてくれた。

 強豪相手ではFWが前線で孤立することもあるだろう。その中で、いかに味方が上がってくるための時間を作れるかが重要になってくる。これからの日本代表の戦い方を考えた時に豊田は必要になるはずだ。

ウルグアイ戦は途中出場でワントップとしてプレイした豊田陽平ウルグアイ戦は途中出場でワントップとしてプレイした豊田陽平 前田遼一のコンディションが上がってきていないだけに、ワントップのポジションで豊田にはもっとアピールしていってほしい。Jリーグでも好調を維持していると思うし、何と言ってもゴールを決めている(21節終了時点で14ゴール)。

 また、国際試合でワントップを務めることを考えた時、豊田は十分メンバーに入ってくるだろう。フィジカルの強さはJリーグで飛び抜けている。外国人DFや闘莉王と競りあってもヘディングで勝てる。ワールドカップ本大会で、強豪国の屈強なCBを相手にしても、前線で互角にやっていけるはずだ。それだけのフィジカルを持っている。

 豊田は、これまで十分な経験も積んでいる。北京オリンピックに出場して、その後は移籍を繰り返すなど苦しい時期もあった。そのうえで今がある。本田圭佑や長友佑都ら、オリンピックを一緒に経験した選手が現在のA代表でこれだけ活躍している。彼らに追い付くというモチベーションもあっただろう。

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