過去最高の完成度。U-18日本代表、注目の選手は?

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki photo by AFLO

 8月15日から18日まで静岡で行なわれていた『SBSカップ国際ユースサッカー』において、U-18日本代表が優勝を果たした。U-18ウルグアイ代表、U-18ロシア代表、静岡ユース(静岡県選抜)をすべて破り、3戦全勝での戴冠である。

 それにしても、今回のU-18日本代表は強い。過去の同時期、同世代のチームと比較しても、完成度の高さはかなりのものだ。

ハーフナー・マイクの弟であるハーフナー・ニッキは197センチの長身センターバックだハーフナー・マイクの弟であるハーフナー・ニッキは197センチの長身センターバックだ U-18日本代表というのは、2年後のU-20ワールドカップ出場を目指すチームである。日本はこのところ、3大会連続で同大会への出場を逃しているだけに、今回のチームにかかる期待は大きい。ただ、現段階では、「世界へ向けて視界良好」と言ったところだろう。チームを率いる鈴木政一監督はこう語る。

「(選手個々は)素材としての能力がすごくあると思うので、それをどう導くか。今年3月の(チーム立ち上げ後)最初のキャンプのときより、数段よくなっている」

 鈴木監督と言えば、かつて磐田の黄金期に指揮を取った経験豊富な指導者。そんな名将の目にも、「選手自身が互いに話をして、反省している様子は頼もしい」と映るほどのチームになっている。

 なるほど試合を見ていても、選手たちの堂々とプレイしている様(さま)は実に頼もしい。ボールを持たない選手がしっかりとパスコースを作り、リズムよくボールを回しながらも、前が開けば自らドリブルで仕掛けていく。そうした判断が、実に有機的にかみ合っているのだ。

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