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ウルグアイ戦でも大量失点。
ザックジャパンが守備を建て直すためになすべきこと (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 常に失点の不安を抱えながら試合をしていたのでは、一刻も早く点を取りたいという焦りにつながるし、先に失点すれば、落ち着いて試合が進められなくなるのは当然のことだからだ。

 しかも、ポゼッションを得意とする日本が圧倒的にボールを保持しながらカウンターで失点を重ねたというならまだしも、カウンター巧者であるはずのウルグアイを相手に、これだけボールポゼッションされたのでは、日本のペースに持ち込めるはずがない。

 公式記録によれば、この試合のボールポゼッション率は日本の53.9%に対し、ウルグアイは46.1%。最終的に日本が上回ってはいるが、これは大勢が決した後、日本が攻勢に出た時間を含めてのもの。実際、前半だけの支配率はウルグアイが51.9%と日本を上回っていた。恐らく60分あたりまで比較してもイーブンか、あるいはウルグアイが上回っていたのではないだろうか。

クリアミスが失点に直結してしまった吉田麻也は途中交代となったクリアミスが失点に直結してしまった吉田麻也は途中交代となった それほど日本の守備は機能していなかった。

 本来、日本の守備は前線から相手にプレッシャーをかけ、高い位置でボールを奪うことを理想としている。

 ところが、簡単に前線やサイドにパスを入れられては、食いついたところを手薄になった逆サイドへと展開された。

 結果、日本の守備網は横に広げられ、数的優位を作ることが難しくなる。個人で1対1の対応を強いられることが多くなり、結果、楽々と振り切られて失点を重ねた。

 試合後、ザッケローニ監督は「これだけミスが多いのは想定外だった」とし、「ミスが多いことがこのところの失点の多さにつながっている」と語った。

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