首位決戦で大宮を撃破。広島が見せた「常勝軍団の資質」

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 勝ち点36で並ぶ首位・広島と2位・大宮が直接対決した、注目のJ1頂上決戦――。結果は3-1で広島が勝ち、首位の座を守った。

 広島は試合開始早々に先制しながら、一度追いつかれる展開となったが、その後、追加点を重ねての勝利。ハットトリックでチームの全得点を叩き出したFW石原直樹は、「(アウェーで対戦した)前回、負けていたので借りを返せてよかった」と安堵の表情を見せた。

 これで広島は4連勝。最近9試合負けがなく、8勝1分けという絶好調ぶりである。

石原直樹(中央)のハットトリックで首位の座をがっちりキープした昨季の王者・広島石原直樹(中央)のハットトリックで首位の座をがっちりキープした昨季の王者・広島 実は10試合前、広島が最後に負けた相手というのが、この日対戦した大宮だった。

 当時は勝ち点23で首位を走る大宮を、勝ち点14で7位の広島が追うという状況。AFCチャンピオンズリーグの日程の関係で、広島は1試合消化が少なかったとはいえ、勝ち点9もの開きがあった。

 結果は、大宮が競り合いを制して2-1の勝利。両者の勝ち点差はさらに12まで開いたとあって、広島のキャプテン、FW佐藤寿人はこんなことを話していた。

「次に(広島の)ホームで対戦するときに借りを返したい。そのためにまずは、優勝を争えるいい位置(順位)につけて、大宮と対戦できるようにしたい」

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