東アジア杯出場22選手、識者5人の採点表

  • 藤田真郷●写真photo by Fujita Masato

柿谷、豊田は既存メンバーを脅かす――佐藤俊

 急造チームゆえ、組織的な守備を実践するのが難しい中、DF陣で良かったのは、鈴木大輔。ザッケローニ監督の戦術をよく吸収し、人への強さを見せるとともに、効果的なビルドアップも披露した。一方、攻撃陣では、FW柿谷曜一朗が圧巻だった。決定力の高さはピカイチで、間違いなくレギュラー組を脅かす存在だ。FW豊田陽平も、高さ、強さ、巧さを備えていて、能力的には既存メンバーの前田遼一やハーフナー・マイクと比べても遜色はない。大会MVPに輝いたMF山口螢は、得意の攻撃は控え目だったが、守備面で大いに奮闘。3試合出場は、ザッケローニ監督の評価の高さの表れだろう。


GK 西川周作  6  韓国戦では好セーブを見せて失点を防いだ
   権田修一  5.5  オーストラリア戦で2失点も、安定したプレイを見せる
DF 駒野友一  4.5  中国、韓国戦とも、攻守に良さが見られなかった
   森脇良太  5.5  オーストラリア戦では高い位置で攻撃の起点になった
   栗原勇蔵  5  中国戦はミスが多かったものの、韓国戦は持ち味を出した
   鈴木大輔  5.5  前線への縦パスなど、効果的なビルドアップで力を発揮した
   森重真人  5.5  中国、韓国戦の2試合を通して冷静な対人プレイを見せた
   千葉和彦  5  オーストラリア戦、齋藤の先制ゴールを生んだ縦パスが光った
   槙野智章  5  韓国戦では押し込まれて持ち味となる攻撃力を生かせなかった
   徳永悠平  5.5  安定したプレイでサイドを制圧していた
MF 山口 螢  6  攻撃面はやや物足りなかったものの、守備の貢献度は大
   高橋秀人  5  高橋“らしさ”が見られたのはインターセプトぐらい
   青山敏弘  6  韓国戦の先制点につながる、柿谷へのロングパスは見事だった
   扇原貴宏  5  全体のバランスを気にして攻撃面の良さが出なかった
   工藤壮人  5  韓国戦は守備に追われるシーンが目立った
   齋藤 学  6.5  ドリブルという武器を存分に発揮して結果も出した
   高萩洋次郎 5.5  守備に忙殺されて決定的な仕事ができなかった
   大迫勇也  6.5  1試合のみの出場に終わったが、際立っていた2ゴール
   原口元気  6  韓国戦では決勝ゴ-ルをお膳立て。守備も良かった
   山田大記  5  オーストラリア戦はまずまずも、韓国戦ではキ-プ力を出せなかった
FW 柿谷曜一朗 7  2試合で3ゴ-ルは立派。優勝の立役者
   豊田陽平  6  得点は記録できなかったが、ポテンシャルの高さを見せた
 

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