ザックジャパンの「3-4-3」を機能させるキーマンは?

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 日本代表がブルガリアとの親善試合で、0-2の完敗。引き分け以上でワールドカップブラジル大会出場が決まる最終予選オーストラリア戦を前に、気勢の上がる試合とはならなかった。

 だが、負けたことについては必要以上に気にすることはないだろう。6月4日のオーストラリア戦とは別物と考えていい。

ブルガリアに0-2で敗戦。前半、後半ともにいまひとつの内容だったザックジャパンブルガリアに0-2で敗戦。前半、後半ともにいまひとつの内容だったザックジャパン 問題はその内容である。

「結果はサッカーの一部だが、チームを成長させる立場としては内容を重視したい」と語るザッケローニ監督が、この試合での目的のひとつとして挙げていたのは「3-4-3へのトライ」。その点に関して言えば、今後のオプションとなりうるに足る手応えを得たとは言い難い。

 大きくまとめると、課題は主にふたつ。サイドからの攻撃が有効に機能しなかったことと、ボランチの押し上げが十分でなかったことだ。

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