【日本代表】
アジア王者らしからぬ戦い。ヨルダン戦の敗因はどこに? (3ページ目)
ヨルダンに2点目を決められうなだれる日本代表の選手たち だが、敵将にも言い分はある。ヨルダン代表のアドナン・ハマド監督は語る。
「昨年6月に日本で対戦したとき(6-0で日本が勝利)は、我々の準備が十分ではなかったが、今回の日本はカタールで準備をしてきたこともあり、多くのチャンスを作ることができたのだ」
そして、最後にこうも付け加えた。
「試合前、日本側の要望で芝に水をまいたが(試合直前にピッチ内のスプリンクラーで散水が行なわれた)、ヨルダンの選手は濡れたピッチに慣れておらず、足を滑らせていた。キックオフ時間にしても、私はあと1時間遅らせたかったのだが、その希望は通らなかった。日本のリスエストは全部通ったのに、だ。だが、それでも我々は勝ったのだ」
日本のワールドカップ出場を決めるべく、舞台は周到に準備されていた。
だが、日本が整えた舞台で喜びを爆発させたのは、ヨルダンのほうだった。勝利に沸く選手たちは全員で輪になって飛びはね、監督の胴上げまで始まった。
その騒ぎは、まるでワールドカップ出場を決めたかのようだった。
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