【Jリーグ】スーパー杯を徹底検証。
「打倒・レッズ」の本命は、広島か? 柏か?

  • スポルティーバ編集部●文 text by Sportiva
  • 小内慎司●撮影 photo by Kouchi Shinji

柏の新外国人FWクレオ(写真中央)。得点源として期待される。柏の新外国人FWクレオ(写真中央)。得点源として期待される。 Jリーグの新シーズンの幕開けを告げる、富士ゼロックススーパーカップ。昨季のリーグチャンピオンであるサンフレッチェ広島と、天皇杯覇者の柏レイソルが激突し、1-0で広島が勝利した。

 広島は昨年とほぼ変わらぬメンバー構成で、リーグ優勝を果たしたスタイルを継続。森保一監督の指導によって堅実さを増した組織的な守備はもちろん、ピッチを幅広く使った厚みのある攻撃はこの日も光っていた。ボールポゼッションはより向上した印象で、ボランチの森崎和幸と青山敏弘が絶妙な連係を見せ、前線やサイドの選手たちとのテンポのいいパス交換によって、多彩な形を生み出した。

 そして、圧巻だったのは、昨季の得点王・佐藤寿人だ。鋭い動き出しで、柏のDF陣を翻弄。前半29分には、青山のクロスから水本裕貴が頭で流したボールを、敵のマークを瞬時にはがして鮮やかなボレーシュートを決めた。得点感覚は健在で、今季も一層の活躍を予感させた。

 開幕1週間前にして、仕上がりの良さを存分に見せつけた広島。会見に臨んだ森保監督は、満足げに今季の抱負を語った。

「今季は、対戦相手が我々に対する策を講じて、非常に難しい試合が多くなると思いますが、それをどう攻略していくかを楽しみたい。昨季も優勝争いをする中で、選手たちがモチベーションを高くして、そういう相手にも負けない戦いを見せてくれた。今日も敵のマークは厳しかったが、選手たちが臨機応変に対応してくれていた。そういう成長した姿を見て、頼もしく感じました」

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