【Jリーグ】木村和司が申す「神戸に制裁金1000万円って、いじめじゃろか」

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Jリーグ第26節終了時点で13位と苦しい戦いが続いているヴィッセル神戸。ナビスコカップでは、Jリーグ規約に違反して、1000万円の制裁金を課せられた。Jリーグ第26節終了時点で13位と苦しい戦いが続いているヴィッセル神戸。ナビスコカップでは、Jリーグ規約に違反して、1000万円の制裁金を課せられた。木村和司が我がまま申す vol.8

 Jリーグは残り8節。早くも終盤戦に突入するのぉ。今季はほんまに大混戦で、1節消化するごとに順位が目まぐるしく入れ替わってきたけど、優勝争いは上位3チームにほぼ絞られた感じがするな。もちろん最後まで何が起こるかわからんけど、(第26節終了時点で)首位のサンフレッチェ広島、2位のベガルタ仙台、そして3位の浦和レッズに、大きな可能性があると思うよ。

 なかでも、広島の躍進には目を見張るものがあるな。昨季まで指揮を執ってきたペトロヴィッチ監督のサッカーを今季もきちんと実践している。そのうえで、森保一監督がチームに新たな"味"を加えた。ディフェンスのところやな。

 その点に関しては、ペトロヴィッチ監督のもとでコーチをやっていたときから、森保監督自身、ずっと感じていたことやと思う。実際、昨季までの広島の守備はわりと脆い部分があったからな。3-6-1という基本布陣から、守備の際には1トップだけを残して5-4-1という形になって、自陣でブロックを作って守るわけだけど、選手たちは指示されたポジションに単に"いるだけ"だった。敵に対するプレッシャーとか、ボールへの寄せがすごく甘かったんや。

 それを、現役時代に守備的なMFとして活躍した森保監督が、自身の得意分野でもあるディフェンスをうまいこと手直しした。結果、今季はボールへのチェックも厳しくなって、非常に安定した守備を見せている。ボールを奪う位置も高くなっていて、広島の持ち味であるカウンターはより破壊力を増したんちゃうか。

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